
※広報淡路2007年10月号掲載記事
先月号に引き続き治験(治療試験)のお話をします。
Q:新しい薬の開発はどのように進むのですか?
A:まずは薬の候補となる物質を見つけ、試験管内でさまざまな試験をして、どんな作用がありそうか研究します。次に動物実験でその作用を確認し同時に副作用を見つけるための研究が行われます。その作用と副作用が確かめられると、動物実験に使った量の数十分の一から数分の一の量で健康な人を対象に主に安全性を確かめます。 これで健康な人にどんな作用と、副作用があるのかが分かれば次に患者さんを対象に治験を行います。
Q:その後患者さんを対象にした治験はどのように進められますか?
A:最初は小さい規模で治験を行い、薬の安全性と効果によってさらに規模の大きな治験を行います。小規模の患者さんを対象にした治験は、副作用を確かめながら行います。薬として、安全で効果がある幅が分かると今度は多くの患者さんに参加していただいて、もっとも適切な量を決めるために治験を行ないます。淡路市医師会で行われる治験は、この最終段階のもので全国的に行われています。 その後、試験管内試験、動物試験、臨床試験の結果をまとめ厚生労働省に発売の許可を申請します。
Q:副作用は大丈夫なんですか?
A:上記のような理由で淡路市医師会で行われる治験の薬は、日ごろ皆さんがお医者さんで処方されている薬と比べて副作用の頻度は変わりません。治験の薬の場合は薬の費用はもちろんですが、血液検査や治験に関する各種検査を無料で定期的に受けられるため、かえって副作用が出ないように手厚い管理を受けることが出来ます。
Q:もし治験に参加する人がいなければどうなりますか?
A:新しい薬はまったく出てきません。日本は治験に参加する人がまだ少なく、治験に時間がかかるため、5年も10年も前から世界的に使われている素晴らしい薬でも日本ではまだ使えない薬がたくさんあります。お隣の韓国、台湾、中国で許可されていても日本ではまだという薬が多くて、厚生労働省も治験を推進しようとしていろいろな政策を実行しています。 今、ご自分のためだけでなく、薬を待ち望んでいる人たちそして次の世代の人たちのためにも、治験への参加をぜひご考慮ください。
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