
※広報淡路2007年11月号掲載記事
今回は、淡路市医師会の事業の中で行政と協力して進めている健診の話題をお話します。
最近の話題と言えば、やはり生活習慣病、メタボリックシンドロームですね。
Q:生活習慣病ってどんな病気?
A:いろいろな症状と病気がありますが、糖尿病、高血圧症、高脂血症のほか、 がん、脳卒中、心臓病、骨粗鬆症、歯周病なども含まれ、日頃の生活習慣が発症・進行の大きな誘因となる病気のことをいいます。
Q:話題のメタボリック・シンドロームとは?
A:内臓肥満に加え、高血糖、高血圧、脂質異常という危険因子を2つ以上持っている状態をいいます。それぞれ1つ1つは軽くても、内臓脂肪型肥満と重なると動脈硬化になるリスクが急激に増すことから名づけられ区分されています。 そして、40〜74歳の日本人のうち、予備軍(内臓肥満型肥満の他に一つの異常をもつ)を含めると、男性では二人に一人が、女性では五人に一人という割合です。メタボリックシンドロームの予防・解消で生活習慣病は効果的に予防できます。
Q:体の調子は良好なのに、なぜ健診が必要なの?
A:糖尿病・高血圧症・高脂血症も、自覚症状がない時期が長く、症状が出る頃にはかなり進行しているという特徴があります。さらに、これらの症状とともに肥満がある場合、動脈硬化が進み脳卒中や心疾患を引き起こしやすくなります。 私達の体は、おおむね40歳を境に基礎代謝量が低下しはじめ、日常の運動量も少なくなりがちなので、たとえ食べすぎなくても太りやすくなります。身長体重の測定、腹囲の測定から肥満の傾向を確認したり、目では見えない体内の変化を血液検査や心電図などから把握していくことは、自覚症状がないからこそ大切になります。このための検査が基本健康診査(まちぐるみ健診)です。
Q:来年4月からはじまる特定健診・特定保健指導って?
A:医療制度改革の法的な枠組みができ、来年度から実施されます。最大のポイントは、増大する国民医療費をどのように削減するかです、そのため死亡原因の6割を占める生活習慣病の予防が重要であるとの考えのもと、来年4月から、40歳〜74歳までの被保険者・被扶養者へのメタボリックシンドロームの概念を導入した健診・保健指導が医療保険者に義務づけられることになりました。
メタボリックシンドロームに着目した健診で対象者を選定し、保健指導により、健康的な生活習慣の定着を図るという考え方です。
もちろん医師会もこの事業に積極的に協力していくつもりです。
Q:医師会の今後の活動は?
A:特定健診・特定保健指導を着実に実施していくことが重要ですが、あわせて住民1人ひとりが自ら生活習慣を変えようという意識を持っていただけるような健康教育にも一層力を入れて行きたいと思います。その要点は生活習慣病予防の柱である「日常生活の中での適度な運動」「健全な食生活」「禁煙」に絞り、取り組んでいきたいと思います。
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