医師会だより

広報淡路2007年12月号掲載記事

広報淡路10月号前回は基本健康診査(まちぐるみ健診)の話をしました。この健診の目的として、病気の早期発見のみならず生活習慣病の予防的役割も重要視されているということはすでに述べたとおりです。ところで、健康診断のことを“けんしん”といいますが、“健診”と“検診”の両方があるのをご存知ですか?これらはどう使い分けるのでしょう?

Q“健診と検診のちがいは?”

A これらは我々医師でも混同してしまいがちです。一般的に、“健診”とは“健康であるかどうか、病気につながる異常は無いか”を調べることで、まちぐるみ健診などはこれにあたります。また、“検診”とは“特定の病気を見つけるために行う診断・検査”のことで、がん検診はその例です。では、次の“けんしん”はどちらでしょう? 乳幼児けんしん・眼科けんしん?(正解は末尾)

Q“正常値とは?”

A 健診(検診)の結果は正常値・異常値で示されます。では正常値とは何でしょう? 正常値とは、多くの健康人の検査結果のうち95%の人が示す一定範囲の値のことです。(この数値は統計的な数値にすぎず最近は基準値とも呼ばれます。) 正常値と異常値との境界は明確ではなく、重なり合うところもあります。したがって、検査結果だけを見て一喜一憂する必要はありません。 また、この値だけで病気を診断するのは難しいのですが、経験的に異常値は病気と深い関連が認められるので、高い異常値はやはり病気と考えるべきです。そして、さらに詳しい検査を受けることが必要になります。 基本的には一回の検査値だけで正常か異常かを判断するのは難しいのですが、まちぐるみ健診の様に毎年の検査結果が積み重なっていくと、自分の健康のときの検査値(その値があなたの正常値です)がわかるので、その値を知っておくことはとても重要です。なぜなら正常値から外れた検査結果(すなわち異常値)がみつかると素早い対応が可能だからです。 病気の早期発見・予防のためにもぜひご自分の正常値を知っておきましょう!  (正解:乳幼児健診・眼科検診)