
※広報淡路2008年05月号掲載記事
今回は、国民的な病気とも言われる花粉症についてお話します。
Q. どうして花粉症にかかるのですか?
A. 私たちの体は異物である花粉(抗原)が侵入すると、これに反応する物質(IgE抗体)を作り出します。そしてその後、再び花粉(抗原)が侵入してIgE抗体と結合すると、肥満細胞からアレルギー症状を引き起こす化学物質が放出され、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどが現れます。
Q. スギ以外にも花粉症があると聞いていますが、どの様なものがありますか?
A. スギ、ヒノキ科、イネ科、ブタクサ、カナムグラなどがあり日本では約60種類程度の植物により花粉症を引き起こすと報告されています。
Q. どの様な人が花粉症になりやすいのですか?
A. 1つにはIgE抗体をつくりやすい遺伝的体質が根本にあり又、家族にアレルギー疾患をもっている人がいる場合に起こりやすいといえます。その他にも生活環境の問題があり、不規則な生活・ストレス・疲労・タバコ・大気汚染が花粉症を引き起こしやすくする要因とも言われています。
Q. 花粉症の対策(治療も含め)を教えてもらえますか?
A. まず1つは、花粉症の治療について説明します。大きく分けて内服薬による薬物療法、減感作治療、レーザー治療などがあります。薬物療法ですが、代表的なものにアレルギー症状を引き起こす化学物質を抑える抗ヒスタミン剤、アレルギー剤があります。効果的な内服方法としては、花粉が飛散しはじめて症状が出現してから服用するよりも、花粉が飛散し始める約2週間前から服用するほうが、シーズン中の症状を軽減できます。
次に減感作療法ですが、抗原(花粉)を徐々に増やしながら注射し、アレルギー反応を弱めていく治療法です。唯一アレルギーを治す可能性がありますが、治療には2~3年かかります。ごく稀にショックなどの副作用を起こすこともあり注意が必要です。
次にレーザー療法ですが、鼻の粘膜の一部を切除して、頑固な鼻づまりを解消します。くしゃみ・鼻水にも適応でき、レーザーメスの使用により出血もほとんどありません。気軽に行うことができますが、再発の可能性もあります。
次に日常生活の注意(セルフケア)も花粉症の対策として重要です。
室内でのポイントとしては、外に干した洗濯物は花粉をよく落として部屋に取り込む、飛散の多い時は窓や戸を閉めておく。帰宅後は必ず手洗いやうがいを励行する。規則正しい生活を心がけストレスを溜めない様にする。花粉情報に注意し花粉が多い日はなるべく外出を避ける。外出時にはマスク・眼鏡・帽子を着用する。
以上のように、花粉の飛散シーズンには花粉との接触を少なくするような、きめ細かい生活上の工夫が必要です。テレビやインターネットで花粉情報を入手し、効果的なセルフケアを行いましょう。
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