医師会だより

広報淡路2008年06月号掲載記事

広報淡路6月号今回はAED(自動体外式除細動器)のお話をします。

平成14年11月21日、高円宮憲仁さまがスポーツ中に急死されました。原因は心室細動による心臓突然死でした。

突然死の原因はいろいろありますが、60%は心臓突然死で、そのほとんどが心筋虚血による心室細動です。

この心室細動を除くには、心臓に一定の直流電流を流して電気ショックを与える除細動が必要です。この除細動が、人が倒れてから5分以内に行われれば、半数以上が救われると言われています。

AEDは除細動器を音声ガイドに従ってボタンを押すだけで簡単に使えるようになっています。電極を胸に付けてセットするだけで瞬時に心電図波形を自動解析して心室細動の時のみボタンを押すよう指示する機能を持っています。

救急現場に居合わせた一般の方でもAEDを使った心肺蘇生法を行うことが認められています。

淡路市内のAED設置状況は官公庁・消防・医療機関・学校・福祉関係・ホテル・銀行等約50台と普及してきました。

AEDは人が多く集まる場所に設置され、サッカーのワールドカップにおいても各競技場に設置されています。

しかしAEDを使用するには確実に一次救命処置を行う必要があります。日本では、救急現場に居合わせた人の心肺蘇生法施行率は大変低いのが現状です。自分がしなくても誰かがするであろうとか、医療従事者がするものという考えがあるからのようです。

淡路市医師会は休日診療所にAEDを寄贈しています。淡路市医師会館には心肺蘇生法講習会に用いるAEDトレーナーも置かれています。また、淡路市健康大学の中でも毎年その実践講座を行っています。さらに淡路いちのみや国生みマラソン全国大会や広域消防の総合防災訓練・救急広報活動にも医師がAEDを携帯して参加・協力しています。

もし心肺蘇生法が分からなければ、消防署では119番の通報時に口頭で指導を実施しています。

救急現場に居合わせた人がAEDを含む心肺蘇生法等の応急手当を実施し、救急隊や救急医療機関に『救命のリレー』をするこがとても重要です。